横岩沢へ大滝を観に行く
これまでに何度か
“岩魚は棲むのだろうか…”
“どんな 岩魚が棲んでいるのだろうか…”
入ってみたことがあった。

遡るにつれて
何度も水流は大石大岩の転がり積み重なる
その下に伏流してしまう
“これでは 岩魚は棲みづらかろうな”
と其れ以上は遡るのを止めてしまったのだった。
何時ものように
何となしに地図を広げていると
少し上流に岩記号に囲まれた滝記号がある
“此処まで まだ遡ってみたことが無い…”
ネットで調べると
お世話になっている方々の報告が載っている。

“これは 見て観なければなるまい…”
出かけてみることにした
下流の堰堤を越えてから釣り遡行をしてみた
やはり魚信は無い
棲んで居るのか居ないのか
振った毛鉤が気に入らないのかもしれない。
直ぐに伏流する
そして何食わぬ顔で水流は復活する
そしてまた 流れは大岩の下に潜ってしまう
竿を納めて急斜のゴーロをひたすら辿ることにした

大岩大石の転がる中を暫し
ゆうに五十㍍は越えるであろう岩壁が立ち塞がった
見回せばぐるりと衝立を引き回したように岩壁だ
そして行く手の正面に三十㍍ほどの落差の瀑があった
見上げれば
岩壁を裂いて水が迸りでている様にさえ見える
“成る程 此処があの滝記号か…”
暫くは此の美瀑に見入った。
滝下に獣の足跡に混じって僅かな人の足跡があった
これは 滝の写真を撮りに来た
「滝の鳶八さん」のものであろうか
これは 洞窟を探しに来た
「PCCの芦田さん達」のものであろうか。
砂礫が少しへこんだだけの
古い窪みに我が足を踏み合わせてみたりした。





























